「資格を取りたいけれど、仕事をしながらどうやって勉強計画を立てればいいのか分からない」
「最初にスケジュールを作っても、いつも途中で崩れてしまう」
社会人が資格勉強を始めるとき、悩みやすいのが勉強スケジュールです。
学生時代とは違い、社会人は仕事や残業、休日の予定などによって、毎日同じ時間を勉強に使えるとは限りません。
そのため、社会人の資格勉強では、予定を細かく埋めることよりも、予定が崩れても立て直せるスケジュールを作ることが大切です。
私自身も働きながら資格勉強をしてきましたが、仕事や生活環境が変われば、それまで続けられていた勉強方法が合わなくなることもありました。
この記事では、社会人が仕事と両立しながら資格勉強を続けるためのスケジュールの立て方を、5つのステップに分けて紹介します。
社会人の資格勉強は「毎日の予定」より「試験日」から考える
資格勉強のスケジュールを立てるとき、
「平日は毎日1時間勉強しよう」
と、今日からの予定を先に決めてしまうことがあります。
しかし、この方法だと「その1時間で何をどこまで進めればいいのか」が分かりません。
そこで最初に確認したいのが試験日です。
考える順番は、
試験日
↓
必要な勉強量
↓
1か月・1週間の目標
↓
今日やること
です。
ゴールから逆算することで、「今週は何をすればいいのか」が見えやすくなります。
また、社会人の場合は毎日予定通りに勉強できるとは限りません。
だからこそ、1日単位の完璧な計画ではなく、1週間程度の幅を持たせて管理するのがおすすめです。
社会人の資格勉強スケジュールを作る5ステップ
スケジュール作りは難しく考える必要はありません。
まずは次の5ステップで作ってみましょう。
| ステップ | やること |
|---|---|
| ① | 試験日を確認する |
| ② | 必要な勉強量を把握する |
| ③ | 勉強できる時間を洗い出す |
| ④ | 週単位の目標を作る |
| ⑤ | 予備日を作って定期的に修正する |
STEP1.試験日を確認する
最初に確認するのは受験予定の試験日です。
試験日が分かれば、今日からあと何週間勉強できるのかが分かります。
たとえば試験まで12週間ある場合と、4週間しかない場合では、同じ資格でも1週間あたりに必要な勉強量は変わります。
また、申込期限や試験会場なども早めに確認しておきましょう。
勉強に集中していて、申込みを忘れてしまっては受験できません。
まずは**「いつまでに合格できる状態にするのか」**を明確にします。
STEP2.必要な勉強量を把握する
次に、合格までにどれくらい勉強する必要があるのかを考えます。
ここで注意したいのは、インターネット上の「合格に必要な勉強時間○○時間」という数字を、そのまま自分に当てはめないことです。
同じ資格でも、
- すでに関連知識がある
- 初めて勉強する分野
- 以前受験したことがある
- 仕事で関連業務をしている
などによって必要な勉強量は変わります。
勉強時間の目安は参考にしつつ、自分の現在地から考えることが重要です。
たとえば試験まで100日あり、自分にはあと100時間程度必要だと考えた場合、単純計算では1日平均1時間です。
ただし、毎日1時間に固定する必要はありません。
社会人の勉強時間については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→「社会人の資格勉強は1日何時間?仕事と両立する勉強時間の作り方」
STEP3.実際に勉強できる時間を洗い出す
次に、自分の生活を見ながら「いつ勉強できるか」を考えます。
候補になるのは、
- 出勤前
- 通勤時間
- 昼休み
- 仕事帰り
- 帰宅後
- 休日
などです。
ここで重要なのが、理想ではなく実際の生活を基準にすることです。
「毎朝5時に起きれば2時間勉強できる」
としても、普段7時に起きている人が明日から毎日5時に起きられるとは限りません。
私の場合は、仕事帰りに喫茶店へ寄って約50分勉強する方法が続けやすい時期がありました。
朝に無理して時間を作るより、
仕事が終わる
↓
喫茶店へ行く
↓
勉強する
↓
帰宅する
という流れの方が自分の生活には合っていたからです。
朝と夜のどちらで勉強するか迷っている場合は、こちらの記事でも詳しく比較しています。
→「社会人の資格勉強は朝と夜どっちがいい?メリット・デメリットと続けやすい時間帯」
STEP4.1日ではなく「週単位」の目標を作る
社会人の勉強計画で特におすすめしたいのが、1週間単位で考える方法です。
たとえば週7時間勉強したい場合、
月:1時間
火:1時間
水:1時間
木:1時間
金:1時間
土:1時間
日:1時間
とする必要はありません。
仕事が忙しいなら、
平日:30分 × 5日=2時間30分
土曜日:2時間
日曜日:2時間30分
合計:7時間
でも同じです。
これなら水曜日に残業して勉強できなかったとしても、土日で調整できます。
社会人は仕事を完全にコントロールできないからこそ、予定通りにできない日があることを最初から計画に入れておくことが重要です。
STEP5.「予備日」を作ってスケジュールを修正する
資格勉強のスケジュールには、あえて何も予定を入れない日や時間を作る方法があります。
たとえば日曜日の午後を予備時間にしておきます。
予定通り勉強できていれば休む。
平日の勉強が遅れていれば、そこで取り戻す。
このように使います。
そして1週間が終わったら、
「予定通り進んだか」
「勉強時間が多すぎなかったか」
「来週も同じ計画を続けられそうか」
を確認します。
スケジュールは、一度作ったら試験日まで守り続けるものではありません。
実際に勉強してみて、合わなければ修正していいものです。
資格勉強のスケジュール例
ここまでの内容を使って、平日に仕事をしている社会人の例を作ってみます。
平日
朝:なし
通勤:暗記・復習20分
仕事帰り:問題演習30分土曜日
午前:問題集2時間
日曜日
午前:過去問1時間30分
午後:予備時間
このスケジュールのポイントは、日曜日の午後を最初から埋めていないことです。
予定通り進んでいれば自由時間にできます。
遅れているなら、そこで勉強します。
資格試験が近づいてきたら、問題集中心から過去問中心に変えるなど、勉強内容も調整していきます。
スケジュールが崩れたときに全部やり直さない
どれだけ丁寧に計画を立てても、予定通りにいかない日はあります。
特に社会人なら、
「急に残業になった」
「仕事で疲れて集中できなかった」
「休日に予定が入った」
ということは珍しくありません。
そこで、月曜日に予定を達成できなかったからといって、火曜日に月曜日と火曜日の分をすべてやろうとすると負担が大きくなります。
まずは週単位で調整する。
それでも難しければ、翌週以降の計画を修正します。
スケジュールが崩れたことより、崩れたあとに勉強そのものをやめてしまうことの方が問題です。
資格勉強が続かなくなっている場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
→「社会人が資格勉強で挫折する7つの原因|続かないときの対処法を実体験から解説」
勉強を習慣化するとスケジュールを守りやすくなる
勉強計画を毎日「今日はやるか、やらないか」と考えていると、それだけでも負担になります。
そこで、
「仕事が終わったら喫茶店へ行く」
「朝食の前に30分勉強する」
など、勉強を始めるタイミングをある程度固定すると、計画を実行しやすくなります。
私自身も、仕事帰りの喫茶店を勉強場所として固定していた時期は、勉強するかどうかを毎日考える必要がありませんでした。
一方で、生活環境が変われば、それまでの習慣が使えなくなることもあります。
そんなときは以前の方法にこだわらず、今の生活に合わせて作り直します。
資格勉強を習慣化する方法はこちらで詳しく紹介しています。
→「社会人が資格勉強を習慣化する7つのコツ|仕事終わりでも続ける方法」
自分でスケジュールを管理するのが難しい場合は?
ここまで紹介した方法を使えば、自分でも資格勉強のスケジュールを作ることができます。
一方で、
「どの教材から始めればいいのか分からない」
「いつまでに何を終わらせればいいのか判断できない」
「自分で計画を立てても毎回崩れてしまう」
という人もいると思います。
資格勉強には、大きく分けて独学で進める方法と、通信講座などのカリキュラムを利用する方法があります。
独学なら、自分で教材やスケジュールを決められる自由度があり、費用も抑えやすいのがメリットです。
一方、通信講座では教材や学習順序があらかじめ設計されているものもあり、自分ですべてを決める負担を減らせる場合があります。
ただし、「通信講座を使えば必ず合格できる」というわけではありません。
費用もかかるため、自分で計画を立てられる人なら独学の方が合っていることもあります。
大切なのは、
「独学か通信講座か」ではなく、自分が試験まで続けやすい方法を選ぶこと。
この違いについては、次の記事で詳しく比較します。
→「資格勉強は独学と通信講座どっち?社会人向けにメリット・デメリットを比較」
まとめ|社会人の勉強計画は「修正できるスケジュール」にしよう
社会人が資格勉強のスケジュールを立てるときは、毎日の予定を細かく埋めることより、試験日から逆算することが重要です。
今回紹介した5ステップは、
- 試験日を確認する
- 必要な勉強量を把握する
- 実際に勉強できる時間を洗い出す
- 週単位の目標を作る
- 予備日を作って定期的に修正する
です。
仕事をしながら資格を取るなら、予定通りに進まない日があることも想定しておきましょう。
完璧なスケジュールを作ることより、崩れても戻れるスケジュールを作ること。
まずは試験日を確認して、「今週なら何時間勉強できそうか」を考えるところから始めてみてください。

